Columnコラム

非日常のすすめ

 先日、女性だけのパーティに出る機会があった。趣味の会とかではなく、れっきとしたキャリア女性ばかりの会である。みなさん立派な社会人なので、粛々と式次第に従って議事は進み、続いてすごく有意義なパネルディスカッション。その後、場所を移してパーティとなった。

 リーダーのご挨拶、スムーズな司会進行。でもいつもの男性多めのパーティとは何だか勝手が違う。まず会場を満たす声のトーンが全般的に高いので、圧倒的に賑やかかつ華やかである。それと会話のテンポも速い。私は普段ゆっくりしゃべるほうなので、相手との会話が盛り上がるようにもっとペースアップしてかないと・・・と内心ちょっと焦る。一生懸命に頭と口を回転させようという意識は、男性多めのパーティで感じることはない。なんというか、普段怠けているインナーマッスルを使うような、筋トレに近いものがある。

 ふと、ここに男性が参加したらどう感じるのかしらと思った。雰囲気にたじたじとなって退散するか、それともまずは聞き役になり楽しもうという気になるか。もしあなたが後者なら間違いなく人気者になれる! 聞き上手な男性のことを女性は大好きだから(逆もしかりですね)。気が付かないうちに自分の日常のパターンが固定されてしまう中で、ちょっと違う経験ができた貴重な機会でした。